愛知県一宮市「あたまと内科のうえだクリニック」新築工事 現場
順調に工事が進み、予定通り今月末お引渡し予定です。
周辺環境に配慮して決定されたフォルムはとてもシンプルで力強く優しい佇まいです。
外壁には杉板を用いて、緊張して来院する「患者さんの心を和ます」という上田先生の想いが込められています。
よく見かける作り手側の目線でつくられた白い箱のようなクリニックとは一線を画して、
利用者側の不安定な気持ちの状態時における地域のクリニックの存在とは何かという真理を問い続けました。
(僕自身が、注射が苦手という利用者側の最先端にいるからこそ敏感に感じ表現できたと思っています。笑)
内部空間も同様に、利用者の精神を和らげることに集中してデザインしています。
本物の木材を多用することで、メンテナンスがかかることを理解した上で、上田先生は利用者の心の安らぎを求められました。
これまでの時代は、造りやすさからプレハブや大量生産可能なハウスメーカーが業界を牛耳ってきましたが、
社会が飽和状態になった現在では、つくりやすさの目線ではなく本当に重要なのは利用者側の目線であるということに、
多くの人が気付いてきました。目線が変化すると建築のつくられかたも並走して変化してきます。
どう造るかより、なにを創るのか。手段ではなく、「人」に意識することが重要になっています。
利用者の心は目に見えないものではありますが、上田先生と共に想像力で精神性をデザインする試みを行ったクリニックです。
インスタアカウント kajiuraarchitect
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にて新築工事・リノベーションの設計・監理の実績。
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