飛騨高山の匠の集団が丁寧に建てた住まい 世安の家

  • 岐阜県大垣市

大垣城のお堀沿いに建つ住宅。昔からある城下町であるが建替えした建物も多く、新旧が混在した密集地に敷地がある。北、東は近接して建物が建ち、南側は現在空き地であるが、将来的には住宅が建つことが予想される。そこでお堀が流れる西側に開くことで変化の少ない環境を確保し、プライバシーを守りつつも暮らしに拡がりを、さらに城下町の中にあっても馴染むような住宅の在り方を考えた。リビングやキッチン、水周りなどの生活空間を2階へ上げたことによりプライバシーを守り、動線を簡潔にし、その上で無理なく川への拡がりを感じる空間となる。
普段は障子戸によりさらにプライバシー性を保っているが、リビングにある和室やベンチに座り、障子を開け、ゆったりとお堀を眺めることはこの上ない安らぎであると思う。室内は杉板張りの寄せ天井とし、包み込むような空間を作り出している。
南側にはベランダを配置し、腰壁を竪格子とする事で光りを取り入れながらプライバシーを守りつつ、洗濯物が外から見られないように配慮もしている。街並みに対しても木格子があることにより新しい中にも懐かしい様子を作り出している。

世安の家

大垣城のお堀沿いに建つ住宅。昔からある城下町であるが建替えした建物も多く、新旧が混在した密集地に敷地がある。北、東は近接して建物が建ち、南側は現在空き地であるが、将来的には住宅が建つことが予想される。そこでお堀が流れる西側に開くことで変化の少ない環境を確保し、プライバシーを守りつつも暮らしに拡がりを、さらに城下町の中にあっても馴染むような住宅の在り方を考えた。リビングやキッチン、水周りなどの生活空間を2階へ上げたことによりプライバシーを守り、動線を簡潔にし、その上で無理なく川への拡がりを感じる空間となる。
普段は障子戸によりさらにプライバシー性を保っているが、リビングにある和室やベンチに座り、障子を開け、ゆったりとお堀を眺めることはこの上ない安らぎであると思う。室内は杉板張りの寄せ天井とし、包み込むような空間を作り出している。
南側にはベランダを配置し、腰壁を竪格子とする事で光りを取り入れながらプライバシーを守りつつ、洗濯物が外から見られないように配慮もしている。街並みに対しても木格子があることにより新しい中にも懐かしい様子を作り出している。

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