お寺に計画した山門。お寺の境内には古い建物が多く、時の流れを今に伝えるという意味でも非常な重要な役割を担っていると考える。そのような場所に真新しい山門が建つことは違和感を生むことになり、ふさわしくないと考えた。昔からそこに建っていたかのように感じるよう、伝統的な架構とし、そこにありながらも寺院の脇役としてひっそりとした存在となることを目指した。年に一度この山門に提灯が灯る。その時には柔らかい光で人々に訴えかけ、年に一度の風景を作ってくれる。
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