狭小敷地に立体的に家族がつながる7層の空間 金華の家

  • 岐阜県岐阜市

金華山、岐阜城、川原町などの古くからの風景が近くに残る敷地に建ちます。敷地面積22坪、間口5mという狭小な環境にあり、それを補うように鉄骨3階建てとした。
このような3階建の建物は古くからの街並みに馴染みづらい印象を持つ。そこで背の高い建物のボリュームを調整するように、町屋を縦に積んだような構造を持たせた。そのことより街並みとこの建物が溶け合い、景観に寄与しつつ、歩道を歩く人々にも3階建ての強いボリュームを感じさせることなく存在させることが可能となった。
西側隣家が近接しており、東側もいつ建替えにより中層建物が建つかわからない中で今後も環境が変わることがない北・南を基準とし、建物中央に階段室兼吹き抜けを介しながら7層構成のスキップフロアとした。断片的になりがちな複層階に対し、吹抜けから光、風、家族のつながりを獲得しようと試みた。
その吹抜けは、言うならば細長い町屋の中庭であり、環境を整える意味でも、コミュニケーションを図る意味でも非常に重要な役割を持つ。吹抜け最上部は屋上テラスにつながり、その場所から、夏は長良川の花火を楽しむことができる。また、ダイニング/リビング/子供室レベルの異なる床からはそれぞれ岐阜城が望めるように窓を配置して、風景をとりこむように心掛けた。

金華の家

金華山、岐阜城、川原町などの古くからの風景が近くに残る敷地に建ちます。敷地面積22坪、間口5mという狭小な環境にあり、それを補うように鉄骨3階建てとした。
このような3階建の建物は古くからの街並みに馴染みづらい印象を持つ。そこで背の高い建物のボリュームを調整するように、町屋を縦に積んだような構造を持たせた。そのことより街並みとこの建物が溶け合い、景観に寄与しつつ、歩道を歩く人々にも3階建ての強いボリュームを感じさせることなく存在させることが可能となった。
西側隣家が近接しており、東側もいつ建替えにより中層建物が建つかわからない中で今後も環境が変わることがない北・南を基準とし、建物中央に階段室兼吹き抜けを介しながら7層構成のスキップフロアとした。断片的になりがちな複層階に対し、吹抜けから光、風、家族のつながりを獲得しようと試みた。
その吹抜けは、言うならば細長い町屋の中庭であり、環境を整える意味でも、コミュニケーションを図る意味でも非常に重要な役割を持つ。吹抜け最上部は屋上テラスにつながり、その場所から、夏は長良川の花火を楽しむことができる。また、ダイニング/リビング/子供室レベルの異なる床からはそれぞれ岐阜城が望めるように窓を配置して、風景をとりこむように心掛けた。

関連する建築事例 / Related Works