「採用しても、人が定着しない。」「オフィスを綺麗にしたのに、空気が変わらない。」「商業施設 設計に投資しても、価格競争から抜け出せない。」「クリニック リノベーションをしても、患者の不安感が消えない。」
最近、名古屋・愛知県・岐阜県・三重県の経営者・賃貸オーナーから、こうした相談が増えています。
そして今、静かに注目され始めているのが、「木造建築」「木質空間」です。
しかし、それは単なる「流行」なのでしょうか。私は、そうではないと思っています。今、社会全体が求め始めているのは、「人間らしくいられる場所」なのではないでしょうか。
ストレス社会。高齢化社会。AI時代。情報過多。効率化。便利になればなるほど、人間の感覚は疲弊しています。だから今、人は無意識に、「安心できる空間」を探し始めている。
私は、木質空間には、その可能性があると思っています。
今、多くの企業が、空間に投資しています。しかし一方で、「綺麗なのに落ち着かない。」「おしゃれなのに会話が生まれない。」「新しいのに、なぜか冷たい。」そんな違和感も増えています。
特に、名古屋・愛知県・岐阜県・三重県では、郊外型。車社会。土地が広い。という地域特性があります。
つまり、“わざわざ行く理由”がなければ、人は動きません。だからこそ今、「また来たい。」「ここにいたい。」「安心する。」そんな感情を生む空間が、企業価値そのものになり始めています。
最近では、オフィス 設計でも、「社員が自然に会話する空間」「緊張しすぎない空間」「安心して思考できる空間」を求める企業が増えています。つまり今、求められているのは、“機能”ではなく、“感情価値”なのです。
ここで重要なのは、問題の本質は、「古い」「狭い」「デザインが弱い」ではない、ということです。本質は、“人間が自然から切り離されている”ことにあると思っています。本来、人間は自然の中で生きてきました。木。光。風。陰影。土。匂い。しかし現代建築は、効率化の中で、それらを少しずつ失ってきました。その結果、ストレス。孤独。集中力低下。心理的不安。コミュニケーション不足。が増えているのではないか。私はそう感じています。
つまり今、木造建築や木質空間が求められている理由は、“人間を自然へ戻す”という役割があるからです。
ここで、多くの人が誤解します。「木を使えば癒される。」「無垢材を貼れば高級感が出る。」「木造にすれば差別化できる。」しかし、それだけでは不十分です。なぜなら、木は単なる“素材”ではないからです。重要なのは、どこの木を使うのか。なぜその木なのか。どう地域とつながるのか。どう空間に呼吸感を生むのか。つまり、木造建築とは、単なるデザインではなく、“思想”なのです。
私は、東白川村や東濃地域の木材を積極的に利用しています。それは単に、木が美しいからではありません。実際に東白川村へ通い、山を見て、製材所を見て、木材市場を見て、林業に関わる方々と対話する中で、強く感じたことがあります。「良い木があるのに、使われない。」「山があるのに、循環しない。」その現実でした。木をつかう者として、山の事を考えることは、とても大切なことだと思っています。
実際、産業が安定することで、土砂崩れや鉄砲水などの災害対策、水の栄養分といった川・海にとっての漁業環境、空気の浄化など、平野で暮らす多くの人にも、大きな恩恵が生まれます。つまり、木を使うことは、単なる建築デザインではありません。環境。治水。林業。漁業。地域循環。都市と山の関係。それらすべてにつながっています。
だから私は、東白川村・東濃地域の木材を、できる限り使いたいと思っています。それは、単なる地産地消ではありません。「地域の未来をどう残すのか」という問いでもあります。山を守ることは、川を守ることにつながる。川を守ることは、海を守ることにつながる。そして、それは結果的に、人の暮らしや、地域文化を守ることにつながっていく。私は、木造建築や木質空間には、そうした“循環”を取り戻す力があると思っています。
では、実際に木質空間は、何を変えるのでしょうか。例えば、
オフィス 設計。木質化された空間では、音が柔らかくなる。視線が落ち着く。心理的緊張が下がる。会話が自然に生まれる。これらは、生産性とも関係しています。
近年では、ハーバード大学の健康建築研究や、北欧のウェルビーイング研究でも、自然性・快適性・空気環境と、
認知機能・集中力・心理状態との関係が研究されています。つまり、木質空間は、“感覚”だけでなく、“働き方”にも影響を与えている可能性があります。
クリニック リノベーションでも同じです。木の触感。柔らかな陰影。無垢材の香り。それらは、患者の緊張を和らげる可能性があります。
宿泊施設 リノベーションでも、地域材を使った木造建築は、「その土地でしか体験できない価値」になります。
つまり、木質空間とは、“記憶に残る空間”なのです。さらに私は、「移動茶室」という活動も行っています。これは、
単なる茶室ではありません。日本文化と木の文化を守るために、日本文化の中でも多様な文化の複合である茶室を、
地域に根付いた形でつくり、文化を発信・継承していこうと考えた活動です。つまりこれは、「空間戦略 × 木質建築 × 文化継承」という試みでもあります。私は、これからの木造建築には、単なるデザインを超えた、“文化を未来へつなぐ役割”が必要だと思っています。
ここが重要です。木造建築や木質空間は、単なる“優しさ”では終わりません。採用。定着率。滞在時間。口コミ。地域評価。ブランド記憶。それらに、大きく関係しています。なぜ人は長居するのか。安心するからです。なぜ採用に効くのか。「ここで働きたい」と感じるからです。なぜ口コミが起きるのか。感情が動いたからです。つまり、空間とは、“人の意思決定を変える装置”なのです。そして、価格競争から抜け出す企業ほど、“空間の感情価値”を大切にしています。
名古屋・愛知県・岐阜県・三重県は、木造建築・木質空間との相性が非常に良い地域です。山が近い。地域材が豊富。土地が広い。車移動中心。つまり、滞在型空間をつくりやすい。さらに、東海地区には、東濃檜。東白川村の木材。美濃地域の木造文化。古民家文化。があります。これは、全国的に見ても、大きな地域資産です。
しかし今、山は人手不足や林業衰退によって、危機を迎えています。だから私は、空間戦略家・一級建築士として、木を使うことは、単なる素材選びではなく、“地域への意思表示”だと思っています。
実際に私は、東白川村の村長とも交流を続けながら、地域との関係性を大切にしています。それは単なる仕事ではなく、「地域文化をどう未来へ残すのか」という活動でもあります。
これからの建築は、「どれだけ派手か」ではなく、“どれだけ人間を回復させるか”が重要になると思っています。AI時代。ストレス社会。高齢化。孤独。情報疲労。だからこそ、人はこれから、自然性。安心感。本物感。を求めていく。そして、選ばれる企業・施設・地域とは、“深呼吸できる場所”になると思っています。私は、木造建築・木質空間には、その未来があると思っています。
単なる木のデザインではありません。
人間心理・地域循環・環境価値まで含めた、「感情と自然をつなぐ建築」です。
建物をつくることではありません。山・川・海・地域文化を、未来へ循環させることです。
価格や派手さではありません。“その場所でしか感じられない安心感”を持つことです。
人間が、本能的に自然性や安心感を求め始めているからです。
もし今、「価格競争から抜け出したい」「採用に困っている」「地域で埋もれている」「空間に違和感がある」「人が長居しない」そう感じているなら、問題は、広告不足ではなく、“空間の思想”にあるかもしれません。
建築は、単なる建物ではありません。人の感情を変え、企業価値を変え、地域文化を未来へつなぐ可能性があります。名古屋・愛知県・岐阜県・三重県で、木造建築、木質空間、オフィス 設計、商業施設 設計、クリニック リノベーション、宿泊施設 リノベーション、古民家再生を通して、「人が集まる場づくり」「地域循環型の空間戦略」を考えたい方は、一度、空間の本質から整理してみませんか。
■ 東白川村と木材について
東白川村と木材についての記事
■ 移動茶室プロジェクト
移動茶室プロジェクトの記事
■ 東白川村訪問・交流について
東白川村訪問・交流の記事
事業の成長につながる空間戦略について、ご相談を承っております。
・店舗、宿泊施設、オフィスの再構築
・新規事業における空間戦略
・既存施設の価値向上
・体験価値を収益につなげるには、空間全体の設計が重要になります。こちらで整理しています。https://kajiura-a.com/archives/blog/19754
・設計事務所の選び方 紹介で25年つづいてきた理由。こちらで整理しています。https://kajiura-a.com/archives/blog/19721
・選ばれ続ける空間ブランディング、経営戦略。こちらで整理しています。https://kajiura-a.com/archives/blog/19737
・問い合わせ https://kajiura-a.com/contact/
梶浦博昭環境建築設計事務所 https://kajiura-a.com/ 『空間 × 感性 × 経営』
~ 見えない価値を、設計する~【名古屋・愛知・岐阜・三重を中心に25年の実績】
建築家 梶浦博昭|note インスタ kajiuraarchitect
<愛知県>名古屋市・尾張旭市・岡崎市・西尾市・高浜市・刈谷市・東海市・犬山市・小牧市・一宮市・稲沢市・春日井市・北名古屋市・江南市・扶桑町・あま市・津島市・日進市
<岐阜県>岐阜市・羽島市・大垣市・本巣市・山県市・養老町・郡上市・岐南町・海津市・各務原市・美濃加茂市・御嵩町・東白川村
<三重県>桑名市・四日市市
<福井県>越前市・福井市・敦賀市
<富山県>射水市
<京都府>京都市
<山口県>柳井市
<福岡県>福岡市・北九州市
<東京都>江東区
<海外>中国上海・中国張家港
にて新築工事・リノベーションの設計・監理の実績。
関連記事 / Related Articles
最新記事 / Latest articles
お知らせ / News