「空間戦略から考える資産価値の本質①」 なぜ同じ建物でも価値に差が生まれるのか「ひとりごアート」

「空間戦略から考える資産価値の本質①」 なぜ同じ建物でも価値に差が生まれるのか「ひとりごアート」

建物価値・不動産価値・空間価値の本質を考える 「名古屋・愛知県・岐阜県・三重県対応の設計事務所」

【導入】

なぜ同じ建物なのに、価値に大きな差が生まれるのでしょうか。同じ地域。同じ面積。同じ築年数。それにもかかわらず、人が集まる建物と集まらない建物。利益を生む建物と生まない建物。地域に愛される建物と忘れられる建物。が存在します。

賃貸オーナーや経営者の方から、「建物は新しいのに空室が増えている」「リノベーションしたのに集客につながらない」「価格競争から抜け出せない」という相談を受けることがあります。

これは名古屋・愛知県・岐阜県・三重県でも共通する課題です。建物価値とは何でしょうか。不動産価値とは何でしょうか。そして本当に価値を決めているものは何なのでしょうか。

【共感・現状の言語化】

多くの人は建物の価値を、立地・築年数・広さ・建築費、で考えます。もちろん重要です。しかし現実を見ると説明できないことが起きています。

同じ商店街でも繁盛店と空き店舗がある。同じオフィスビルでも採用に成功する企業と苦戦する企業がある。同じ医療サービスでも患者が集まるクリニックとそうでないクリニックがある。同じ宿泊施設でも予約が取れない施設と苦戦する施設がある。

なぜでしょうか。

実は人は建物そのものではなく、「そこで体験した価値」を記憶しているからです。

【原因の再定義】

問題は建物ではありません。問題は構造です。ここでいう構造とは、人と空間との関係性です。

建築業界では長年、建物を「モノ」として評価してきました。しかし利用者は違います。利用者は、安心できるか。居心地が良いか。また来たいと思えるか。誰かに紹介したいか。を無意識に判断しています。

つまり価値の差は、建物の差ではなく、体験の差なのです。

【一般解の否定】

よくある対策があります。設備を新しくする。内装を豪華にする。流行のデザインを取り入れる。しかし、それだけでは価値は生まれません。実際、多額の改装費をかけても成果が出ない事例は少なくありません。

なぜなら、

人は設備に感動するのではなく、体験に感動するからです。価格競争に巻き込まれる建物の多くは、空間の意味が設計されていません。

【新しい視点の提示】

そこで必要になるのが、空間戦略という考え方です。

私は空間を単なる箱ではなく、経営価値を生み出す仕組みとして考えています。

商業施設設計であれば、どうすれば滞在時間が伸びるのか。

オフィス設計であれば、どうすれば社員同士の偶発的なコミュニケーションが生まれるのか。

クリニックリノベーションであれば、どうすれば患者の不安が軽減されるのか。

宿泊施設リノベーションであれば、どうすれば記憶に残る体験が生まれるのか。

古民家再生であれば、どうすれば地域の物語を継承できるのか。

価値は建物ではなく、人との関係性の中で生まれます。

【具体】

例えば人は、入口から3〜5秒で空間の印象を判断すると言われています。受付の位置。窓から見える景色。椅子の距離感。光の入り方。木の香り。素材の手触り。こうした要素はすべて人間心理に影響します。

環境心理学の研究では、自然素材や木質空間はストレスを低減し、安心感を高めることが報告されています。

また近年のオフィス研究では、快適性の高い空間が生産性や創造性に影響を与えることも示されています。

つまり設計とは、形をつくる仕事ではありません。人の感情を設計する仕事なのです。

【事例:富裕層の接待の場として選ばれる日本料理店を、日本的な静けさの設計で体験価値へ昇華しブランドを確立した空間ブランディング】

張家港 日本料理 豊月亭 「価格ではなく体験価値で選ばれる店をつくる」 海外・名古屋・愛知県・岐阜県・三重県で建築家/一級建築士を探すオーナーへ – 一宮市、名古屋、愛知、岐阜、三重で注文住宅、新築、リノベーションなら建築家 梶浦博昭環境建築設計事務所

【収益・経営への接続】

ではなぜ空間が利益につながるのでしょうか。理由は単純です。

人が集まるからです。人が長く滞在するからです。人が紹介したくなるからです。口コミが起きるからです。採用がしやすくなるからです。離職率が下がるからです。

結果として、売上・利益・採用力・ブランド力が高まります。空間はコストではありません。経営資産なのです。

【地域性】

名古屋・愛知県・岐阜県・三重県では今後、人口減少と建築費高騰が同時に進みます。

つまり、「建てれば価値が生まれる時代」は終わりつつあります。これからは、「選ばれる理由を持つ建物」だけが残ります。地域に愛される場所。人が集まる場所。記憶に残る場所。その価値がますます重要になります。

【未来提案】

これからの建築は、面積競争でも設備競争でもありません。体験価値競争です。空間価値向上とは、豪華にすることではありません。その場所らしさをつくることです。企業の理念。地域の文化。利用者の感情。それらを空間に翻訳することが、これからの建築家に求められる役割だと考えています。

【まとめ】

なぜ同じ建物でも価値に差が生まれるのか。答えは単純です。建物の価値は面積では決まらないからです。

建物価値の本質は、人が感じる体験価値にあります。

不動産価値だけでは説明できない価値。それが空間価値です。

そして空間価値の積み重ねが、資産価値になります。

差別化とはデザインの違いではありません。人が集まり、人が記憶し、人が語りたくなる理由をつくることです。

【行動喚起】

もし今、価格競争から抜け出したい。採用に悩んでいる。空室に悩んでいる。施設の価値を高めたい。そう考えているなら、問題は建物の古さではないかもしれません。

空間の構造を見直すことで、新しい可能性が見えてくることがあります。

私は一宮市を拠点に、名古屋・愛知県・岐阜県・三重県で、オフィス設計、商業施設設計、クリニックリノベーション、宿泊施設リノベーション、古民家再生などに空間戦略家・一級建築士として携わっています。

建築をコストではなく未来資産として考える。そんな視点から、空間戦略・空間ブランディングのご相談をお受けしています。

【関連記事】「空間戦略から考える資産価値の本質①」

「空間戦略から考える資産価値の本質①」 なぜ同じ建物でも価値に差が生まれるのか「ひとりごアート」 – 一宮市、名古屋、愛知、岐阜、三重で注文住宅、新築、リノベーションなら建築家 梶浦博昭環境建築設計事務所

【関連記事】「空間戦略から考える資産価値の本質②」

「空間戦略から考える資産価値の本質②」 なぜ建築費ではなく「未来に残る資産価値」で考えるべきなのか「ひとりごアート」 – 一宮市、名古屋、愛知、岐阜、三重で注文住宅、新築、リノベーションなら建築家 梶浦博昭環境建築設計事務所

【関連記事】「空間戦略から考える資産価値の本質③」

「空間戦略から考える資産価値の本質③」 なぜリノベーションは投資になるのか「ひとりごアート」 – 一宮市、名古屋、愛知、岐阜、三重で注文住宅、新築、リノベーションなら建築家 梶浦博昭環境建築設計事務所

【ご相談について】

事業の成長につながる空間戦略について、ご相談を承っております。

・店舗、宿泊施設、オフィスの再構築
・新規事業における空間戦略
・既存施設の価値向上

・体験価値を収益につなげるには、空間全体の設計が重要になります。こちらで整理しています。https://kajiura-a.com/archives/blog/19754

・設計事務所の選び方 紹介で25年つづいてきた理由。こちらで整理しています。https://kajiura-a.com/archives/blog/19721

・選ばれ続ける空間ブランディング、経営戦略。こちらで整理しています。https://kajiura-a.com/archives/blog/19737

・なぜ私は住宅もオフィスもクリニックも店舗も宿泊施設も設計するのか。こちらで整理しています。https://kajiura-a.com/archives/blog/19956

・問い合わせ https://kajiura-a.com/contact/

梶浦博昭環境建築設計事務所 https://kajiura-a.com/ 『空間 × 感性 × 経営』

~ 見えない価値を、設計する~【名古屋・愛知・岐阜・三重を中心に25年の実績】

建築家 梶浦博昭|note   インスタ kajiuraarchitect

<愛知県>名古屋市・尾張旭市・岡崎市・西尾市・高浜市・刈谷市・東海市・犬山市・小牧市・一宮市・稲沢市・春日井市・北名古屋市・江南市・扶桑町・あま市・津島市・日進市
<岐阜県>岐阜市・羽島市・大垣市・本巣市・山県市・養老町・郡上市・岐南町・海津市・各務原市・美濃加茂市・御嵩町・東白川村
<三重県>桑名市・四日市市
<福井県>越前市・福井市・敦賀市
<富山県>射水市
<京都府>京都市
<山口県>柳井市
<福岡県>福岡市・北九州市
<東京都>江東区
<海外>中国上海・中国張家港
にて新築工事・リノベーションの設計・監理の実績。

お知らせ / News