【土地活用は、「何戸入るか」だけで決めない】
賃貸住宅や収益物件を計画するとき、戸数、建築費、家賃、駐車場、利回りは重要です。しかし、この計画で最初に考えたのは、「この土地に何戸入るか」だけではなく、「なぜ、ここに住みたいと思ってもらえるのか」ということでした。愛知県小牧市の敷地に、6棟の戸建て型賃貸住宅を計画。集合住宅としての事業性と、戸建て住宅に近い暮らしやすさを両立する土地活用を考えました。
【6棟を離し、余白も賃貸住宅の価値にする】
6戸を一つの建物にまとめず、それぞれをあえて離して配置しています。隣の住戸との距離を取る。視線が直接ぶつからない。生活音を意識しすぎずに暮らせる。集合して住みながら、戸建て住宅に近い独立性とプライバシーを確保しました。建物と建物の間には、緑や通路、視線が抜ける余白をつくっています。一見すると収益を生まない「建てていない場所」ですが、その余白が住み心地や物件の個性をつくります。敷地を限界まで埋めることだけが、土地の価値を高める方法ではないと考えています。
【「ここに住みたい」と思える理由をつくる】
各住戸には、吹き抜けや木材の質感、特徴的な空間構成を取り入れました。設備や広さだけでは比較しにくい、実際に暮らしたときの開放感や独立性、愛着を持てる住空間をつくることで、周辺の賃貸住宅との違いを生み出しています。この計画では、完成前から入居が決まり始めました。もちろん、入居は立地、家賃、募集時期や条件など複数の要因で決まります。それでも、賃貸住宅の計画段階から「選ばれる理由」を建築でつくっておくことは、長期入居や家賃競争を考えるうえでも重要だと考えています。
【戸数を決める前に、土地の可能性を考える】
土地活用では、「この土地なら何戸建てられるか」から検討が始まることがあります。しかし、相続した土地や遊休地であれば、集合住宅なのか、戸建て賃貸なのか、店舗などとの複合なのか、あるいは今は建てないのか。土地によって答えは変わります。
梶浦博昭環境建築設計事務所では、名古屋・愛知・岐阜・三重で、戸建て賃貸、集合住宅、賃貸住宅、収益物件、土地活用の設計を行っています。
「相続した土地をどうするか迷っている」「戸建て賃貸と集合住宅のどちらがよいか分からない」「空室や家賃競争に強い賃貸住宅を考えたい」など、まだ戸数や間取りが決まっていない段階からご相談ください。
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