住まいのリフォームコンクール国土交通大臣賞

地域固有の風土・慣習から生まれた民家で人と自然の調和を考えた住宅リノベーション。
この建物の木材は100年以上前のものが使用されており、現在の場所には60年ほど前に移築された。それでもなお、力強くそして美しく存在し、家族の暮らしを支えている。この力強く美しい姿と地域性、自然との共生を大切に受け継いでいき、生活空間は現代に合わせ変化させ、住み手に無理のないサスティナブルな生活空間を計画した。
1500年という長い歴史を持つ越前和紙を内壁やリビング天井、光天井として使用し、その灯りは和紙の柔らかな素材感に包まれ、部屋を照らしていく。室内をバリアフリーとし、冬の厳しい寒さから耐えるため、断熱材や複層サッシ、蓄熱暖房を取付けた。風通しの邪魔をしていた水廻りを一部減築し縁台を設置し、気持ちの良い空間の中で外との関わりを強く持てる場所を作った。
新しいから安心だ、古いものはありのままに使う、ということではなく、古さの良さを活かし、今現在にあった住まい方をすることが本当の意味で住まいを大切にするということであると考える。

越前の家

住まいのリフォームコンクール国土交通大臣賞

地域固有の風土・慣習から生まれた民家で人と自然の調和を考えた住宅リノベーション。
この建物の木材は100年以上前のものが使用されており、現在の場所には60年ほど前に移築された。それでもなお、力強くそして美しく存在し、家族の暮らしを支えている。この力強く美しい姿と地域性、自然との共生を大切に受け継いでいき、生活空間は現代に合わせ変化させ、住み手に無理のないサスティナブルな生活空間を計画した。
1500年という長い歴史を持つ越前和紙を内壁やリビング天井、光天井として使用し、その灯りは和紙の柔らかな素材感に包まれ、部屋を照らしていく。室内をバリアフリーとし、冬の厳しい寒さから耐えるため、断熱材や複層サッシ、蓄熱暖房を取付けた。風通しの邪魔をしていた水廻りを一部減築し縁台を設置し、気持ちの良い空間の中で外との関わりを強く持てる場所を作った。
新しいから安心だ、古いものはありのままに使う、ということではなく、古さの良さを活かし、今現在にあった住まい方をすることが本当の意味で住まいを大切にするということであると考える。

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