【古民家再生は、古いものを保存するだけではない】
富山県射水市に残る古民家を、これからの家族が暮らす住宅へリノベーションしました。古民家には、梁、床柱、欅の式台、欄間、組子など、長く受け継がれてきたものがあります。しかし、昔の姿をそのまま保存することだけが再生ではありません。何を残すのか。何なら今も使えるのか。役割を変えることで、これからも暮らしの中に残せないか。射水の家では、家族の記憶を「見るもの」ではなく、「使い続けるもの」として残すことを考えました。
【床柱を手摺へ、欅の式台をTV台へ】
床の間に使われていた床柱は、手摺として再利用しました。玄関にあった欅の式台は、家族が集まる場所のTV台へ。井波彫刻の欄間や組子も、新しい空間の中へ再配置しています。古材を同じ用途のまま残すのではなく、新しい暮らしの中で役割を与え直す。木の傷や色、手仕事の跡まで含めて、家族が受け継いできた時間を日常の中へ戻しました。
【古い家を、今の家族の暮らしへつなぎ直す】
既存の天井を見直し、建物を長く支えてきた古梁を現しました。一方で、昔の間取りに新しい暮らしを合わせるのではなく、現在の家族に必要な生活空間へ大きく組み替えています。二世帯・多世帯で暮らすためには、一緒に過ごす場所だけでなく、それぞれの生活やプライバシーを守れる距離も必要です。古い建物を残すことと、これからの家族が暮らしやすい住宅をつくること。その両方を成立させることが、古民家リノベーションでは大切だと考えています。
【実家を壊す前に、何を受け継げるかを考える】
古い実家や古民家を前にすると、「建て替えた方がよいのか」「リノベーションできるのか」「何を残すべきなのか」と迷うことがあります。全部残すか、全部壊すかの二択ではありません。構造や建物の状態を確認しながら、残すもの、再利用するもの、新しくするもの、取り除くものを一つずつ判断することで、その家にしかできない再生が見えてきます。
梶浦博昭環境建築設計事務所では、富山・北陸、名古屋・愛知・岐阜・三重で、古民家再生、実家リノベーション、二世帯住宅・多世帯住宅、既存住宅活用の設計を行っています。「実家を受け継いだがどうすればよいか分からない」「古い梁や建具を残したい」「二世帯で暮らせる家にしたい」「建て替えかリノベーションか迷っている」など、何を残すか決まっていない段階からご相談ください。
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