【「水」を建築にできないか】
この会社が長く関わってきたものは、「水」でした。では、水を扱う企業の建築とは何だろう。水の形をそのまま建物にするのではなく、流れること。光を映すこと。周囲になじみながら形を変えること。そんな水の性質を、建築として表現できないかと考えました。そこから生まれたのが、「柔らかい水」です。
【直線ではなく、曲線でつくる】
建物を特徴づけているのは、緩やかな曲線です。一般的なオフィスのような四角い箱ではなく、外壁とガラスがやわらかく連続していきます。それは、目立つ形をつくるためではありません。水のようにしなやかで、周囲を受け入れる建築にしたい。その考えが、建物の輪郭になりました。見る位置によって形が少しずつ変化し、光や風景を映し込みます。
【ガラスの向こうに、人の気配が見える】
大きなガラス面によって、内部には自然光が入り込みます。同時に、外からも働く人の気配が感じられます。昼は、街の風景を映す建築。夜は、内部の光が外へにじみ出す建築。会社を閉じた箱にするのではなく、人が働いていること自体が街の風景になるオフィスを目指しました。
【四角く固い本社と、丸く柔らかい建築】
隣には、これまで会社を支えてきた既存本社があります。直線的な既存本社に対して、新しい建物は柔らかな曲線。あえて似せませんでした。過去を消して新しくするのではなく、これまでの建築と新しい建築を並べる。するとそこに、会社が歩んできた時間と、これから向かう未来が見えてきます。新旧二つの建築が並ぶことそのものを、企業の風景にしました。
【オフィスは、会社を伝える場所でもある】
会社を訪れる取引先。毎日働く社員。これから入社するかもしれない人。地域を歩く人。多くの人が、建物を通してその会社を感じています。だからオフィスは、単に仕事をするための器ではないと考えています。「この会社は何を大切にしているのか」「どんな未来を目指しているのか」それが言葉で説明されなくても、少し伝わってくる。建築そのものが、企業を語る。そんなオフィスには、その会社にしかない力が生まれます。
【会社の中に、建築の答えはすでにある】
オフィスや自社ビルを計画すると、最初に間取りや面積を考えがちです。もちろん、それも重要です。しかし私たちは、その前に、何をつくっている会社なのか。何を大切にしてきたのか。社員にどんな場所で働いてほしいのか。これから社会とどう関わりたいのか。そこから考えます。「柔らかい水」では、企業と水との関係を読み解くことが、曲線、ガラス、光、街とのつながりへと発展しました。企業自身もまだ言葉にしていない魅力を見つけ、建築として形にする。それも、梶浦博昭環境建築設計事務所が考えるオフィス設計・空間ブランディング・空間戦略です。
名古屋・愛知県・岐阜県・三重県で、オフィス・自社ビル・事業拠点をお考えでしたら、間取りを決める前の段階からご相談ください。その会社にしかつくれない建築は、会社の中にすでにあるのかもしれません。
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