【患者は、建物に入った瞬間から何かを感じている】
クリニックを訪れる人の多くは、何らかの不安を抱えています。だからこそ、受付がきれい、待合がおしゃれ、というだけでは十分ではないと考えました。扉を開けた瞬間の明るさ。足元の素材。聞こえてくる音。空気の流れ。外に見える緑。患者は一つひとつを意識していなくても、身体では感じています。安心は、説明される前に始まっている。そこから、このクリニックの設計を考えました。
【「見る」だけではなく、五感で空間をつくる】
建築というと、形や色など「見えるもの」に目が向きます。しかし、人が空間を感じるのは視覚だけではありません。自然光の変化。木や素材の触感。音の響き。空気や温度。外部の自然。そうした感覚が重なることで、その場所の印象が残ります。五感を別々に飾るのではなく、一つの体験として整える。それが、このクリニックの考え方です。
【待つ時間も、医療体験の一部】
クリニックでは、診察より待っている時間の方が長くなることもあります。だから、待合を単なる「順番を待つ場所」とは考えませんでした。光が入る。外が感じられる。人との距離が近すぎない。落ち着いて過ごせる。診察前の不安を少しでも和らげられるよう、患者が過ごす時間そのものから空間を考えています。何もしない時間を、少し心地よくする。それもクリニック建築にできることです。
【新築だからこそ、入口から診察までを一つにつなぐ】
新築には、敷地への入り方から受付、待合、診察、そして帰るところまでを一から組み立てられる強みがあります。患者はどこから入るのか。受付はどこに見えるのか。待っている間、何が見えるのか。診察室へどう移動するのか。スタッフはどう動くのか。一つひとつを別々に決めるのではなく、患者とスタッフ双方の流れとして設計しました。
【差別化は、目立つデザインをつくることではない】
クリニックが増える中で、「他院との違いを出したい」と考える院長も少なくありません。しかし、差別化とは必ずしも奇抜な外観や目立つ内装をつくることではないと考えています。患者が入ったときに、「なんとなく落ち着く」「ここなら話しやすそう」「また来ても大丈夫そう」と感じる。その「なんとなく」を、一つずつ建築でつくることの方が、クリニックには大切な場合があります。
【クリニックの本質は、診療科目だけでは決まらない】
新築クリニックの計画では、診察室を何室つくるか。待合を何席にするか。駐車場を何台確保するか。といった条件から始まりがちです。もちろん、どれも重要です。しかし、その前に、どんな患者に来てもらいたいのか。患者にどんな気持ちで帰ってほしいのか。院長はどんな医療を大切にしているのか。スタッフには、どんな環境で働いてほしいのか。そこまで考えると、そのクリニックにしかない建築が見えてきます。建物をつくる前に、クリニックが大切にしていることを見つける。その答えを、光、素材、音、空気、動線、外部環境まで含めて建築にする。それが、梶浦博昭環境建築設計事務所が考える新築クリニック設計・空間ブランディング・空間戦略です。
名古屋・愛知県・岐阜県・三重県で新築クリニックをお考えでしたら、診察室の数や間取りを固める前の段階からご相談ください。患者がまだ言葉にしていない「安心」まで、建築で考えます。
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