今回のプロジェクトでは、20年近くお付き合いのある日愛工業株式会社の、本社移転オフィスデザイン設計、
経営者・役員と対話を重ねた「空間ブランディング」です。
オフィスデザインは、働く人の創造性を引き出し、顧客の記憶に深く刻まれ、企業ブランドの「体験価値」として機能します。
経営視点から空間の意味を再構築し、“成果を生む場”として設計しました。
人が集まり、滞在し、語りたくなる空間は、無言の広告となり、企業価値そのものを語るとともに、
整えられた空間は、人の所作を変え、思考を洗練させ、日々の仕事に“質の重さ”を与えます。
空間が持つ「静かな影響力」を重視し、経営理念や組織文化が自然と浸透するように心がけました。
働く人の意識に火を灯し、企業の内側から変革を促します。
「空間ブランディング」は、企業の理念をかたちにする、最も強力なメディアです。
経営者のビジョンを深く読み解き、空間そのものを“ブランド”として機能させること。それが、設計の本質です。
経営者の内にある哲学や思想を丁寧に言語化し、それを建築的手法で翻訳する姿勢でいます。
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