建物全体を一度に変えるのではなく、使う場所・守る場所・投資する場所に優先順位をつける。住宅から医院・店舗・オフィス・旅館・工場まで、事業を続けながら既存建物を育てるリノベーション 葵は、築約80年の古民家を再生したリノベーションです。 葵 築80年の古民家を「全部直さず」使い続ける部分改修・既存建物活用 医院・店舗・オフィス・宿泊施設・工場にもつながる段階的リノベーション 名古屋・愛知・岐阜

  • 愛知県北名古屋市

【葵は、築約80年の古民家を再生したリノベーションです】
この建物には、門。庭。土間。座敷。茶室。長い時間をかけてつくられた空間が残っていました。一方で、現在の暮らしに必要な安全性や快適性は整える必要があります。そこで考えたのは、建物全部を同じ密度で改修する必要があるのか。ということでした。日常生活の中心となる場所にはしっかり手を入れる。一方で、使用頻度の低い場所や、価値のある既存空間は無理に変えない。改修する場所にも、優先順位をつける。この考え方は、非住宅の既存建物活用でさらに重要になります。
〖既存建物活用は「全面改修」だけではない〗
医院。店舗。オフィス。旅館。工場。これらの建物では、「全部を一度に改修する」ことが難しい場合があります。営業を止められない。診療を続けたい。社員が働き続ける必要がある。宿泊客を受け入れながら改善したい。生産を止めたくない。だからこそ、建物全体を一度に完成させる発想から離れる
ことが重要です。既存建物では、段階的に変えていくことができます。
〖医院なら、診療を止めずに変えていく〗
古い医院では、待合。受付。診察室。処置室。スタッフ動線。設備。すべてを同時に改修すると、診療そのものへの影響が大きくなります。そこで、まず待合と受付。次に診察エリア。その後スタッフ部分。というように、段階的に改修する方法があります。大切なのは、単に工事を分けることではありません。最終的な全体像を描いたうえで、どこから手を入れると効果が大きいかを考えること。段階的リノベーションは、場当たり的な部分改修とは違います。
〖オフィスなら、働き方に最も効く場所から変える〗
オフィスでも同じです。全フロアを一度に新しくする必要はありません。社員が最も集まる場所。来客が最初に見る場所。部署間の交流が起きる場所。集中する場所。会議をする場所。どこを変えると、働き方全体が変わるのか。面積ではなく、影響の大きさから改修範囲を決める。既存オフィスの再生では、この考え方が重要です。
〖店舗なら、売上に関わる場所から整える〗
店舗も、バックヤードから客席まで全部を一度に改修する必要はありません。入口。客席。商品との出会い方。レジ。厨房。どこが今の営業にとって一番重要なのか。まずそこへ設計と投資を集中する。その後、必要に応じて次の場所を更新する。限られた予算を建物全体へ薄く配るのではなく、事業に効く場所へ集中させる。これも既存建物利用の大きな価値です。
〖旅館・ホテルは、営業しながら育てられる〗
古い旅館や宿泊施設では、全館を閉めて改修することが大きな負担になる場合があります。そこで、まず数室。次にラウンジ。その後、水まわり。庭や外部空間。というように、少しずつ更新していく。利用者の反応を見ながら、次の改修内容を調整することもできます。完成してから使うのではなく、使いながら建築を育てていく。これは既存建物ならではの進め方です。
〖工場では「止めないこと」自体が設計条件になる〗
工場や事業所では、改修工事よりも生産を止めないことの方が重要な場合があります。そこで、空いている区画へ仮移転する。工程ごとに改修する。既存設備を残しながら更新する。将来の工事まで見越して配管や動線を計画する。工事そのものだけでなく、事業を止めない順序まで設計する。これは新築とは違う、既存建物再生ならではの設計課題です。
〖部分改修は「安く済ませること」ではない〗
ここはかなり重要です。部分改修というと、予算がないから最低限だけ直すと思われることがあります。しかし、そうではありません。使う頻度。安全性。事業への影響。既存部分の価値。将来の改修計画。それらを見ながら、どこに手を入れ、どこにはまだ手を入れないかを決める。これは明確な設計判断です。むしろ、建物全部を同じ仕様にするより、難しい判断です。
〖「今やらない場所」を決めることも設計〗
既存建物再生では、どこを直すかだけでなく、どこを今は直さないかも重要です。将来、事業内容が変わるかもしれない。社員数が増えるかもしれない。診療内容が変わるかもしれない。宿泊のスタイルが変わるかもしれない。だから、今すべてを決め切らず、次に変えられる余地を残しておく。未来の変更を受け入れられる建築にしておく。それも既存建物活用の価値です。
〖既存建物は「一度で完成させなくていい」〗
新築では、完成した状態から使い始めます。しかし既存建物では、第1期。第2期。第3期。と時間をかけて育てることができます。事業の成長。利用者の反応。経営状況。建物の状態。それらを見ながら次の判断をする。建築と事業の時間を合わせる。これは、非住宅リノベーションではかなり重要な考え方です。
〖既存建物活用とは「投資の順番」を設計することでもある〗
建築費をどこへ使うか。いつ使うか。どの場所から始めるか。その判断によって、同じ予算でも結果は変わります。医院なら患者体験へ。店舗なら営業へ。オフィスなら働き方へ。旅館なら滞在価値へ。工場なら生産性へ。最も影響の大きい場所から変える。既存建物活用では、空間だけでなく、投資の順番まで設計できます。
〖建物を止めずに、次の時間へ進める〗
葵では、築約80年の古民家に対して、すべてを新しくするのではなく、これから本当に使う場所へ重点的に手を入れました。その一方で、座敷。庭。土間。茶室。など、長い時間をかけて残ってきたものは無理に変えていません。この考え方は、住宅だけではありません。医院。店舗。オフィス。旅館。
ホテル。工場。事業を続けながら使われる建物ほど、全面改修か、何もしないかの二択ではなく、どこから、どの順番で、どこまで変えるかが重要になります。梶浦博昭環境建築設計事務所では、既存建物を見るとき、「全部直したらどうなるか」だけではなく、「まず、どこを変えると建物全体が最も良く動き始めるのか」を考えます。既存建物を一度で完成させるのではなく、事業と建物を、時間をかけて一緒に育てていく。葵は、その考え方につながるリノベーションです。*わが家のリフォームコンクール特別賞

葵 築80年の古民家を「全部直さず」使い続ける部分改修・既存建物活用 医院・店舗・オフィス・宿泊施設・工場にもつながる段階的リノベーション 名古屋・愛知・岐阜

【葵は、築約80年の古民家を再生したリノベーションです】
この建物には、門。庭。土間。座敷。茶室。長い時間をかけてつくられた空間が残っていました。一方で、現在の暮らしに必要な安全性や快適性は整える必要があります。そこで考えたのは、建物全部を同じ密度で改修する必要があるのか。ということでした。日常生活の中心となる場所にはしっかり手を入れる。一方で、使用頻度の低い場所や、価値のある既存空間は無理に変えない。改修する場所にも、優先順位をつける。この考え方は、非住宅の既存建物活用でさらに重要になります。
〖既存建物活用は「全面改修」だけではない〗
医院。店舗。オフィス。旅館。工場。これらの建物では、「全部を一度に改修する」ことが難しい場合があります。営業を止められない。診療を続けたい。社員が働き続ける必要がある。宿泊客を受け入れながら改善したい。生産を止めたくない。だからこそ、建物全体を一度に完成させる発想から離れる
ことが重要です。既存建物では、段階的に変えていくことができます。
〖医院なら、診療を止めずに変えていく〗
古い医院では、待合。受付。診察室。処置室。スタッフ動線。設備。すべてを同時に改修すると、診療そのものへの影響が大きくなります。そこで、まず待合と受付。次に診察エリア。その後スタッフ部分。というように、段階的に改修する方法があります。大切なのは、単に工事を分けることではありません。最終的な全体像を描いたうえで、どこから手を入れると効果が大きいかを考えること。段階的リノベーションは、場当たり的な部分改修とは違います。
〖オフィスなら、働き方に最も効く場所から変える〗
オフィスでも同じです。全フロアを一度に新しくする必要はありません。社員が最も集まる場所。来客が最初に見る場所。部署間の交流が起きる場所。集中する場所。会議をする場所。どこを変えると、働き方全体が変わるのか。面積ではなく、影響の大きさから改修範囲を決める。既存オフィスの再生では、この考え方が重要です。
〖店舗なら、売上に関わる場所から整える〗
店舗も、バックヤードから客席まで全部を一度に改修する必要はありません。入口。客席。商品との出会い方。レジ。厨房。どこが今の営業にとって一番重要なのか。まずそこへ設計と投資を集中する。その後、必要に応じて次の場所を更新する。限られた予算を建物全体へ薄く配るのではなく、事業に効く場所へ集中させる。これも既存建物利用の大きな価値です。
〖旅館・ホテルは、営業しながら育てられる〗
古い旅館や宿泊施設では、全館を閉めて改修することが大きな負担になる場合があります。そこで、まず数室。次にラウンジ。その後、水まわり。庭や外部空間。というように、少しずつ更新していく。利用者の反応を見ながら、次の改修内容を調整することもできます。完成してから使うのではなく、使いながら建築を育てていく。これは既存建物ならではの進め方です。
〖工場では「止めないこと」自体が設計条件になる〗
工場や事業所では、改修工事よりも生産を止めないことの方が重要な場合があります。そこで、空いている区画へ仮移転する。工程ごとに改修する。既存設備を残しながら更新する。将来の工事まで見越して配管や動線を計画する。工事そのものだけでなく、事業を止めない順序まで設計する。これは新築とは違う、既存建物再生ならではの設計課題です。
〖部分改修は「安く済ませること」ではない〗
ここはかなり重要です。部分改修というと、予算がないから最低限だけ直すと思われることがあります。しかし、そうではありません。使う頻度。安全性。事業への影響。既存部分の価値。将来の改修計画。それらを見ながら、どこに手を入れ、どこにはまだ手を入れないかを決める。これは明確な設計判断です。むしろ、建物全部を同じ仕様にするより、難しい判断です。
〖「今やらない場所」を決めることも設計〗
既存建物再生では、どこを直すかだけでなく、どこを今は直さないかも重要です。将来、事業内容が変わるかもしれない。社員数が増えるかもしれない。診療内容が変わるかもしれない。宿泊のスタイルが変わるかもしれない。だから、今すべてを決め切らず、次に変えられる余地を残しておく。未来の変更を受け入れられる建築にしておく。それも既存建物活用の価値です。
〖既存建物は「一度で完成させなくていい」〗
新築では、完成した状態から使い始めます。しかし既存建物では、第1期。第2期。第3期。と時間をかけて育てることができます。事業の成長。利用者の反応。経営状況。建物の状態。それらを見ながら次の判断をする。建築と事業の時間を合わせる。これは、非住宅リノベーションではかなり重要な考え方です。
〖既存建物活用とは「投資の順番」を設計することでもある〗
建築費をどこへ使うか。いつ使うか。どの場所から始めるか。その判断によって、同じ予算でも結果は変わります。医院なら患者体験へ。店舗なら営業へ。オフィスなら働き方へ。旅館なら滞在価値へ。工場なら生産性へ。最も影響の大きい場所から変える。既存建物活用では、空間だけでなく、投資の順番まで設計できます。
〖建物を止めずに、次の時間へ進める〗
葵では、築約80年の古民家に対して、すべてを新しくするのではなく、これから本当に使う場所へ重点的に手を入れました。その一方で、座敷。庭。土間。茶室。など、長い時間をかけて残ってきたものは無理に変えていません。この考え方は、住宅だけではありません。医院。店舗。オフィス。旅館。
ホテル。工場。事業を続けながら使われる建物ほど、全面改修か、何もしないかの二択ではなく、どこから、どの順番で、どこまで変えるかが重要になります。梶浦博昭環境建築設計事務所では、既存建物を見るとき、「全部直したらどうなるか」だけではなく、「まず、どこを変えると建物全体が最も良く動き始めるのか」を考えます。既存建物を一度で完成させるのではなく、事業と建物を、時間をかけて一緒に育てていく。葵は、その考え方につながるリノベーションです。*わが家のリフォームコンクール特別賞

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