「快適空間作品コンテスト」全国入選
五感がひらく、空間の立体設計。
南東に桑名の街を望む高台に建つこの住まいは、
限られた敷地のなかで、空間の豊かさを縦に重ねることで、
日常に広がりと心地よい開放感をもたらします。
家の中心となるLDKは、眺望を最大限に生かした2階に配置。
そのLDKを核に、半階ずつずれながら連続するスキップフロアが、
玄関から最上部の月見台まで、ひとつのつながる体験動線を描きます。
どこにいても家族の気配がやさしく感じられる構成。
天井の高さと勾配を活かした設計により、
狭小地でありながら、水平方向の制約を垂直方向の豊かさへと変換しています。
多くの窓から望めるのは、街、空、裏山の竹林、そして虫の声や風の音。
五感がふっとひらく、そんな時間が日常に溶け込む設計です。
空間は5つのレベルで構成され、
回遊できるロフト、海を見晴らすバルコニー、
天窓から夏の花火を望む月見台など、
暮らしの中に“遊び心と詩情”をちりばめた設計となっています。
見た目の広さではなく、感じる広さと、心の余白を大切に。
この家は、限られた敷地の中に、
無限の体験と風景を描くことに成功した住宅です。
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